講師 玉乃光酒造(株) 金子 真一 氏
〇 玉乃光酒造の歴史等
・ 創業は延法元(1673)年に和歌山で誕生(創業350年)、紀州藩第2代目藩主徳川光貞公により酒造免許を賜った御用蔵であった。後に京都
伏見に居を移して70余年。
・ 社名の「玉」は魂、「玉乃光」は魂が光ることを意味する。
・ 日本酒本来の姿は「純米酒」であり、昭和30年代当時は醸造アルコールや糖類、アミノ酸等を添加した日本酒が主流の中、玉乃光酒造は昭和39(1964)年、業界に先駆けて「純米酒」を復活させた。
※ 純米酒……醸造アルコールを添加しない日本酒をいう。米・米麹・水のみを原材料とする。
〇 酒造りの礎等
・ 玉乃光酒造は伏見でも珍しい純米吟醸しか造らない「純米吟醸蔵」であり、全国的にもほとんど例がない。
・ 玉乃光酒造は米の旨味が料理を引き立てることにこだわり、京料理に寄り添う「食中酒」であることを酒造りの礎(いしずえ)とする。
・ 1982年に酒米の原種「雄町(おまち)」を復活し、2014年から無農薬栽培を開始し、精米工程も自社精米にこだわっている。酒造会社
の9割位は精米後の酒米を購入している。
・ 良い「米」と「水」と「麴」だけを使い、江戸時代から受け継がれた「手づくり」の製法を守り、米麹つくりも全て手作りで、「添仕込」「中仕込」「留仕込」の三段仕込みを行う。
※ 雄町(岡山県)……酒米の原種であり、大粒でコメの中心の心白と呼ばれる白い透明な部分が大きいのが特徴で、非常に酒造りに適
している。「山田錦(兵庫県)」「五百万石(新潟県)」「美山錦(長野県)」のルーツとなった品種である。
〇 日本酒の魅力
① 高度な醸造技術を持った醸造酒 ② 飲用温度帯の幅が広い(冷酒~熱燗) ③ 身体を冷やさない
④ お料理と優れたパートナー ⑤ 四季ごとに味わえる唯一のお酒
〇 日本酒の香りと味わいの4タイプ(試飲を実施)
・ 薫酒(くんしゅ)……香りが高く、軽快でフルーティな味わい
・ 爽酒(そうしゅ)……みずみずしい香りとシンプルで爽やかな味わい
・ 醇酒(じゅんしゅ)……米の味が豊か、温度によって変化する味を楽しめる。
・ 熟酒(じゅくしゅ)……香り高く、濃い目の味でとろみがある。
〇 質疑の主な内容
・ 麹と酵母菌の違いは?
麹はカビでありデンプンを糖に変えるために利用し、酵母菌は糖を食べて発酵してアルコールに変える。
・ 酒の製造時期は?
日本酒は、秋に収穫した酒米を冬の間につくるのが主流で、それは暖か過ぎると発酵し過ぎるため。ただし、大手メーカーは冷暖房完
備した工場で1年中製造している。 I.M
講師 高槻市社会福祉協議会 地域共生推進課 地域づくり推進チーム 木村 幸嗣 氏 富士田 氏 外
〇 地域福祉と高槻市社会福祉協議会の取組み
① 住民主体による地域福祉活動の支援
地域に住む人々が孤立しないよう、支え合う仕組みを作り、地域の人同士で支援し、見守っていく。地域の福祉ニーズに対応し、様々なテ
ーマを持った活動を支援する。 (例) 地区福祉委員会活動支援・ボランティア市民活動センター・生活支援コーディネーター など
② 要援護者の支援活動
行政、福祉施設、ボランティア団体などと連携して地域で困っている人を支える。
(例) コミュニティソーシャルワーカー・日常生活自立支援事業 など
③ 寄付および募金の財源運用
赤い羽根共同募金などの募金活動や集まった募金・寄付金の配分に関わる事務を実施。(例) 社協の会員制度・赤い羽根共同募金 など
〇 ボランティア活動について
①「高槻市ボランティア・市民活動センター」における実施内容
・ボランティア活動に関する相談支援およびボランティア活動先の紹介
・各種ボランティア養成講座等の開催
・学校における福祉教育の推進
・災害ボランティアセンター など
※ 高槻市ボランティア・市民活動センターとは……ボランティアを必要とする方と、ボランティアをしたい方をつなげる場所
②ボランティア活動に参加した理由
・社会の役に立ちたい。 ・自己啓発や自らの成長につながる。 ・自分や家族が関係している活動への支援 など
③ボランティア活動の妨げになっていること
・参加する時間がない。 ・ボランティア活動に関する情報がない。 ・参加するための休暇が取りにくい など
< 社会の役に立ちたい人は 約7割 実際に活動している人は 約2割 >
④ボランティア活動の4原則 自発性 社会性 無償性 先駆性
⑤ボランティアの語源は? (ラテン語)
Voluntas(ウォランタス)……自由意志 Volo(ウォロ)……喜んで~する
⑥ボランティア活動の例
・国際交流ボランティア ・紙芝居や朗読ボランティア ・地域での見守り活動 ・子ども食堂のお手伝い ・保育ボランティア
・高齢者施設での話し相手 ・障害者施設や病院内での活動 ・自然や生き物を守る活動 ・災害支援ボランティア など
⑦ボランティア活動のポイント
・約束、秘密は絶対に守る。 ・相手の気持ちを考えてみる。 ・わからないことは聞く ・無理はしない。
⑧ボランティア活動が活発になることで……
・団体や施設にとって >>> 「参加の力」で運営が活性化
・社会にとって >>> 「ほっとけない」から社会課題の解決の担い手へ
・個人にとって >>> 生きがいづくりや生活の質の向上につながる
<車いす介助の方法>
〇 車いす介助の心構え
1 車いすはそれを使う人の足です。
2 何から何まで介助が必要なわけではありません。
3 介助の方法がわからないときは、ためらわずに相手に聞く。
4 無理をしないこと。安全第一
5 自分一人で出来ない場合は、周りの人の協力を求める。
6 ボランティア活動として行うときは服装に注意
7 始業点検をしましょう。
8 抱きかかえたり背負ったりするときは、姿勢に注意
9 機会があれば自分で乗って経験しよう。
〇 車いすの操作方法等を学び、皆が体験
・広げ方とたたみ方 ・ブレーキのかけ方 ・キャスター(前輪)のあげ方 ・段差をあがる、降りる方法 I.M
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